秋元康氏がAKB48の未来を討論! 卒業のベストタイミング、注目の若手メンバーを激白!

 19日深夜放送の「AKB48のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)に、秋元康総合プロデューサー(58)が出演。指原莉乃(24)、峯岸みなみ(24)、横山由依(24)に加え、OGの高橋みなみ(26)も参加し、AKB48の未来について語り合った。
小嶋陽菜のすごいところ
 秋元氏は同日卒業した小嶋陽菜(29)について考察。「小嶋陽菜はAKB48にとってなんだったんだろう?って考えたら、あの子がすごいのは、ちゃんとマイペースでい続けられた」と小嶋が自分のペースを守って活動した姿勢を絶賛。「普通は必ず自分に飽きるんだよ」と“飽き”の怖さについて力説し、その上で「ファンが求めていたり、運営やほかのメンバーが求めてるのにまず自分が飽きちゃって、放棄しちゃう。でも小嶋陽菜を見てると、いやなこともあっただろうし、苦しいことがあっても、必ずあの子は自分で今できることや自分の時間を大切にして、自分に飽きないように工夫したから、12年いられたんだと思う」と述べ、AKB48を続けた裏の努力を見透かした。
■グループ卒業のベストタイミング
 秋元氏は昨今相次ぐ若手メンバーの卒業にも言及。「今の子たちを見ると『もう卒業しちゃうの?』って思う。このままやっていたらどうなるんだろうって、いろんな不安はあるだろうけど、その結論が早いような気もする。もうちょっと自分が信じた道とかやってほしいと思うけどね」と本音を吐露した。
 高橋が卒業について「どこがベストジャッジだと思います?」と質問すると、秋元氏は「AKBというのはあくまで途中経過。次のステップ台」と学校のようにいつかは巣立っていくのが前提のAKB48コンセプトをあらためて説明。そして「次の台(夢)が見えて、足がかかったら卒業すべき」と持論を述べた。
 さらに「見えるだけじゃなくて、次の台に足をかけて、よいしょと登っていけばいい時に卒業した方がいいと思う」と付け加え、次のステップへの足がかりが明確になった時に卒業すべきという考えを明かした。
 しかし秋元氏は「ほとんどがまだ見えてないのに、先輩の誰々があっちに行っているから(私も)行きたいって、よじ登る階段が(まだ)ないような気がする。それがもったないと思うし、不安」と吐露。ある種の過信が最近のメンバーにあることを危惧した。
 また「一生懸命応援するんだよ。テレビ局の人間とかに、『あの子を頼むね』と次の階段になるように用意するけど、(まだ)ちょっと台が離れているんだよね」と説明した秋元氏。人脈を使ってメンバーを売り込んではいるが、仕事として実を結ぶのはそう簡単ではないことを打ち明けた。
 女優志望のメンバーらが「甘くないことは分かってますけど、イチから勉強したい」と言って卒業するケースに対し、秋元氏は「もったいない。せっかくAKB48という環境があるから」とコメント。ドラマや舞台など、演技の仕事も多いAKB48という特殊な環境でもっと経験を積んでほしいという意図を明かした。
■AKB48グループの魅力は“雑多”
 秋元氏はメンバーに「僕だけじゃなくスタッフも含めてヒントがほしいんだよね」と発言。総合プロデューサーの創作意欲をかき立てるようなキッカケを求めていることを説明した。
 「青春時計」でシングルデビューしたばかりのNGT48を例に、秋元氏は「中井りかって面白いなって思ったんですよ。SHOWROOMを見ていて。ああいうヒントがあると、中井りかでラップなんて大層なものじゃなくて、リズムに合わせて言葉を言っているのが面白いかな、とか結局はメンバーが楽曲を引っ張ってくる」と解説。同曲が制作された背景に触れた。
 そして秋元氏の「メンバーからのヒントが欲しい」という発言に指原が反応し、「最近のAKB48のメンバーでインスピレーションを感じたのは?」という質問を投げかけた。秋元氏は「岡田奈々が自分が頑張って頑張っても、完璧主義だから、まだやり足りないんじゃないかって、真面目さゆえのどこまで行ってもきりがない戦いをしてるなって」と返答。真面目キャラと圧倒的なパフォーマンスで知られる岡田の名前を最初に挙げた。
 そしてシングル「翼はいらない」でセンターを経験した向井地美音(19)に対しても発言。「向井地のあまりにも先輩たちがすごすぎて自分たちの世代がそれを背負いきれないことへの焦燥感。どこから手を付けていいか分からなくて、『私たちが継ぐんだ』って言っている割にどうしたらいいか分からない、とか」とし、メンバーの葛藤を気にかけている様子をにじませた。
 さらに姉妹グループについても言及。HKT48/AKB48の宮脇咲良(19)とSKE48の松井珠理奈(20)の名を挙げ、「咲良もそういう(先輩を引き継ぐ)思いがあるんだけど、タイプが違って冷ややか。あるいは、珠理奈のめちゃくちゃのSKE愛とか、そういうを見ていると、どういう風にそれを表現したらいいかな、って」と述べた。その上で「AKBグループの面白いところは雑多なんだよね。それが混ざると何色になるかわからない」とプロデューサーならではのコメントを披露。さまざまな個性を持つメンバーがいるからこその化学反応に期待していることを明かした。